西日本短大でアイドルは育ったのか? 8人が「芸能界浪人」になったが諦めていない

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   大学でアイドルを育成し芸能界デビューさせる――福岡市にある西日本短期大学が「メディア・プロモーション学科」を2011年に新設し、今年3月に初めて卒業生を送り出すことになった。

   卒業するのは女性12人で、そのうち3人が「就職先」として芸能プロダクションに所属が決まった。残りの9人のうち一人は一般企業に就職するが、8人はアルバイトなどをしながら芸能界入りを諦めていないのだという。

目的がはっきりしているため本気度が全く違う

   この「メディア・プロモーション学科」は同大学の牛嶋徳太朗教授が「AKB48」や「モーニング娘。」といったアイドルブームに着目し、大学という教育の場から新時代のアイドルを生み出すために開設した。1、2回生あわせ32人が在籍していて、女優、モデル、声優、レポーターを目指す学生もいる。

   タレント養成の専門学校は数多く存在していて、ここに在籍する人達は卒業を待たずに芸能事務所や映画などのオーディションを受け、芸能界入りする例も多いが、西日本短大の場合は卒業が基本。授業は、歌やダンスだけでなく、演劇論といった大学ならではの講義があり、現役のタレントなども講師として訪れる。

   牛嶋教授は「メディア・プロモーション学科」の学生について、

「アイドルブームは各大学に様々なアイドルグループを産みましたが、うちは芸能界デビューという目的がはっきりしているため本気度が全く違っている。卒業生のうち8人は諦めておらず、アルバイトをしながらデビューを狙うと話しています」

という。

6月に東京で大規模なプロモーションを開催

   13年6月には都内で、芸能プロダクション関係者やマスメディアを招いたプロモーションを展開する。学生20人から25人を引き連れ、舞台で「烈風」「晴嵐」という2つのアイドルグループを中心にコンサートやファッションショーを披露する。

「色々と注目されてきましたが、これが学科を設立して最も大きなチャレンジになります。大学が育てたアイドルはどんなものなのか、しっかりと見ていただきたいと思っています」

   牛嶋教授によれば、14年3月までに西日本短大の事業部の一つとして芸能プロダクションを設立する。卒業生の受け皿を作ることが大きな目的で、大手プロダクションに入れなかった場合でも、安心して芸能活動が出来るようにしていくのだという。

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