「体育会系的な文化が社会に残っていること自体に批判的です」
インターネット上では、多くの文化人らが「坊主頭」を批判するコメントを残している。
北海道大学教授の町村泰貴氏はブログで、「YouTubeの公式チャンネルに彼女が独断でビデオを公開することができるはずもなく、AKB48としてこの映像を晒し者にしていると評価できる」「このビデオで見られることはセクハラ、パワハラ、いじめ、リンチ、そして体罰と呼ぶべき行為だ。例えてみれば、小学生とか中学生とかが、仲間内で気に入らない逸脱行動(仲間内のルール違反も含む)をしたメンバーに対して、制裁だといって性的に屈辱的な格好をさせて謝罪させ、それをビデオにとってネットにアップするという、いわゆるサイバーブーリングと全く同じである」と厳しく糾弾している。
ツイッターでは、以下のような意見がツイートされている。
「峯岸みなみの姿に好悪を超えて本能的に戦慄が走った。醜聞の是非以前にこの姿を見せてしまったことで、AKBは取り返しのつかないほど大きな代償を払うことになるだろう」「真っ先に浮かんだのが、あのアウシュビッツの認証写真です」(アニメーション監督・山本寛さん)
「僕は『坊主で謝る』という体育会系的な文化が社会に残っていること自体に批判的です」(AKB48ファンの評論家・宇野常寛さん)
「峯岸が自分から坊主にしたというのは本当に危険だと思う。彼女はそこまで追い込まれていたということだ。もし自殺者がでたりしたらどうするんだ」(映像コレクター・コンバットRECさん)
峯岸さんの「坊主頭」を、世間の人々は気味が悪いと受け止めているようだ。恋愛発覚に対する処分も含め、これからAKB48はどのような舵取りをしていくのだろうか。
なお、AKB48総支配人の戸賀崎智信さんは、2月1日に更新したブログで、坊主頭への批判に対し「そばにいたスタッフは止めたようですが、馬鹿だと思われるかもしれないけど、今、自分にできる反省を形にしたいと取り乱すことなくハサミを前髪に入れたと聞いています」と、あくまで峯岸さんの意思だと説明。処分の基準を統一すべきでは、という声には「できれば、共通の規則を作れればいいのですが、メンバーによって状況が違うので、統一することが難しいというジレンマがあります。(中略)様々な状況の中で判断しなければいけないことをご理解ください」と弁明した。