桜宮高校体罰自殺、内柴正人被告も引き合いに…
今回の事件については、すでに海外メディアが相次いで取り上げている。英BBCでは「日本では体罰の使用は今にはじまったことではない」として、同じ記事中で2007年に「かわいがり」で17歳の力士が死亡した事件や、大阪・桜宮高校でのバスケ部体罰自殺について触れた。また、米AP通信は「日本柔道界の一連の不祥事」として、準強姦罪で懲役5年の判決を受けた柔道金メダリストの内柴正人被告と並べて伝えている。柔道がきっかけとなり、イメージの低下が日本スポーツ全体にまで波及していっている格好だ。
こうした流れに、2月1日放送の「朝ズバッ!!」(TBS系)では、毎日新聞の与良正男論説副委員が「外国の反応がこれだけ厳しいのは、日本人の人権意識がまったく乏しいんだと人権意識の問題ととらえるからで、日本の人権意識は暴力をふるうんだと、だからこういうことになるんだということでしょうね」と話した。また、経済学者の尾崎弘之教授は、今後の対応がまずければ「(人権意識の強い)ヨーロッパがネガティブキャンペーンをやってくることも十分に考えられる」との懸念を示していた。