「桜宮は素晴らしい学校」「自殺の原因は体罰じゃない」 橋下市長に在校生と保護者から異論・反論続く

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   大阪市立桜宮高体育学科の入試や部活動の中止問題を巡り、テレビキャスター・小倉智昭氏との論争に圧勝した橋下徹・大阪市長。だが、在校生やその保護者ら学校内部からの抗議や反論は依然としてやむ気配がない。

   「部活中止は在校生に苦痛をもたらすだけ」――。保護者や弁護士らによる有志の組織は2013年1月30日、早期の部活再開などを求める文書を市教委に提出した。一方、週刊文春は学校内の証言をもとに「自殺の原因は体罰ではない」とする内容の記事を掲載し、体罰批判を拠り所にした市長主導の学校改革を批判している。

視聴者の軍配は大差で橋下氏

   桜宮高体育学科の入試中止を打ち出した橋下市長と、反対する「とくダネ!」(フジテレビ系)の小倉キャスターの「激論」から一夜明けた1月30日、同番組は視聴者から寄せられた3447通の内容を公表した。

   その結果は「賛成53% 反対22% どちらでもない25%」で、視聴者はダブルスコア以上の大差で橋下氏に軍配を上げた。

   小倉氏は不満げな表情で、東京都国立市教育長などを務めた教育評論家の石井昌浩氏に意見を求めるものの、「橋下さんによって問題の本質が抉り出された」「入試中止は当然の方針」と返された。石井氏は「自殺者まで出したのに今まで通りやっていたら結局何も変わらない」「体罰や暴力がごく普通に行われているという『悲劇』を考え直すきっかけにすべき」とも指摘した。

   現在、在校生の部活動を停止していることを巡っても、この日のコメンテーターの多くは「(部活の再開は)どこに問題があったのかを見つめなおしてから」とする橋下氏の考えに理解を示した。デーブ・スペクター氏は「在校生は部活ができないことで今は犠牲になり不利になっていると感じているかもしれないけど、いつか『学校を立て直した時の自分は一員だったんだ』と誇りに思う日が来ると思いたい」「自殺を風化させないためにも、体罰の抑止力として(部活停止)は妥当なのでは」と語った。

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