女子柔道、五輪惨敗の裏に監督らの「暴力」「パワハラ」 それでも全柔連は監督続投の不可解

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「泣き寝入りせず告発した選手たちは素晴らしい」

   トップアスリートによる前代未聞の集団告発を巡っては、1月30日付のスポーツ新聞はいずれも一面に掲載し、テレビ各局のワイドショーも時間を割いて取り上げた。

   スポーツ報知に載った、ある選手のコメントが生々しい。

「愛のムチとは程遠かった。みんなの前でガツガツ殴ったり蹴ったりしてひどかった」
「代表選考の実権を握ってる人たちに逆らうと、『五輪にいけなくなる』『切り捨てられる』とみんな泣き寝入りしていた」
 

   「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)ではスポーツライターの玉木正之氏が「五輪で(女子柔道の)成績が落ちた理由がこんなつまらないことだったのか、という感想を抱かざるを得ないのが残念」とコメント。「ただ、泣き寝入りせず『いけないことはいけない』と、選手たちが告発したことは素晴らしいことで、日本の柔道界はまだ救いがある」と語った。

 

   2012年12月30日、BSジャパンで「よみがえれ日本柔道」という番組が放映されている。その中で、北京五輪でメダルがゼロだったロシアの男子柔道チームにロンドン五輪では金3個を含む5個のメダルをもたらしたコーチが登場し、興味深いコメントを残している。

「あれほど強い日本の女子チームが(7階級で)金メダルが1個だけだったのは信じられなかった。何か大きなミスがあったという以外に、この不可解な結果は説明がつかない」

   全柔連の小野沢専務理事は会見の席上、園田監督の処遇について「『いきすぎた』と本人は非常に深く反省している」「今後は一切しないという言葉を信じる」として、現時点での続投を明言した。園田監督はマスコミ取材に対し「今までは自分の考えでやってきたが、これからは修正する部分は修正していきたい」と話している。

   JOCは全柔連に対して「告発した選手から聴き取りしていないことは不十分」と早急な調査を要望し、監督続投については「選手との信頼関係があるのかどうか。出直しできるかどうかが重要」としている。

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