「もう制服着てるの嫌でしゃあない」「なんで教師をかばうねん」――。大阪市立桜宮高の体罰による自殺問題に絡んで、ツイッターでこんな発言をしていた同校在学中の男子生徒が、学校側に問題視されて「無期停学」を言い渡されたという。
大阪市教委は停学処分の有無について「ノーコメント」とするものの、男子生徒の落胆のつぶやきを機にネットにはコメントが殺到し、「処分を受けた生徒を守れ」「桜宮に言論の自由はないのか」と大問題になっている。
「これで停学?さすがにおかしない?」
J-CASTニュースが確認した限りでは、停学処分を受けたとされる桜宮高在学中の男子生徒は2013年1月9日から、体罰自殺に関するツイートを始めている。
「もう制服着てるの嫌でしゃあない」
「(マスコミの)インタビュー答えまくった」
とつぶやいた後、同じ桜宮高校の同級生と「会話」する中で
「まずなんで教師をかばうねん。かばうなら(亡くなった生徒の)親族の人やろが」
「●●(バスケ部顧問の名字)自身が体罰を認めてる時点でこれは100%こいつが悪いの分かるし、(中略)バスケ部顧問に就任したときから暴力は振るってたって言ってもうてるねんぞ」(カッコ内は編集部が記入)
などと発言した。
そして、このやり取りから2週間後の1月25日夜、男子生徒は突然「無期停学だった…」とツイートする。続いて同級生と思われるリプライに答える形で、
「でも全部ばれてる。俺のツイートの全てが印刷されてる」
「ほんまに萎えてくるで… いろいろ精神的に参ってくるわ」
「俺が停学??ん??ん??俺なんかしたっけ??ん??」
「反省文長い…停学辛い(>_<)もう嫌や」
「学校の悪口書いただけやのになあーこれで停学??飲酒、喫煙したやつもおるのに何で!?さすがにおかしない?」
と不満を書き募った。
市教委「否定も肯定もできません」
こうしたツイートはすぐさまネット上の話題に。男子生徒のクラスメートと見られる生徒から停学の事実を裏付けるような書き込みも加わり、掲示板だけでなくツイッターにも関連のコメントが相次いだ。
「このツイート内容だったら停学になっても仕方ない」「さすがに釣りネタだと信じたいのだが…」
との意見も一部にあるものの、大半は、
「学校批判したら無期停学だぞって見せしめだよね」「学校を擁護する生徒たちには記者会見をさせて、批判する生徒は停学って…」「この生徒をマジで守らなければ」「桜宮にはやはり言論の自由はなかったか」「スターリン時代のソ連か」
など学校側の姿勢を批判したものだった。
また、橋下市長の教育方針に否定的意見も寄せられる一方、
「これが事実なら、これがまかり通る校風なら、橋下市長の一連の行動も理解できる」「橋下さん、桜宮のこの状況を放置せず是正してください」
などの声も少なくなかった。
ツイッターで学校批判をしたとされる男子生徒への無期停学処分の有無を巡り、J-CASTニュースに対する大阪市教委の回答は「否定についても肯定についてもコメントはできません」「なにせ未成年のプライバシーにかかわることですから事実のあるなし含め答えられません」だった。
桜宮高校からは回答を得られなかった。