高校駅伝の名門校として知られる愛知県立豊川工業高校の陸上部監督の教諭(50)が、部員に体罰を繰り返していたことが2013年1月26日、分かった。
同校の竹本禎久校長が26日、記者会見して説明した。教諭は12年4月から今月にかけ、複数の部員に平手打ちや蹴るなど12件の体罰をしており、中には鼓膜が傷つくけがを負って転校した生徒や、平手打ちされて退学した生徒もいたという。
体罰の報告書を県教育委員会に提出したのは今月25日。報告が遅れた理由について、竹本校長は「生徒と保護者に配慮した」としている。なお、県教委の指示により、教諭は陸上部の指導から外した。
豊川工高の陸上部は、男性が11年まで14年連続で全国高校駅伝に出場し、04年には2位、05、06年には3位に入った強豪校。