日本にもオンライン無料予備校
ただ、日本人にとって問題なのは、こうしたコンテンツのほとんどが英語なことだ。日本語で学ぶことはできないのか。
講義内容や資料をオンラインで配布する活動はオープンコースウェア(OCW)と呼ばれていて、旧帝国大学や、慶應義塾大学、早稲田大学といった国内の主要大学がおこなっている。ただ、動画配信はあっても、双方向の学習に対応しているものはほとんどない。アメリカに比べると、まだまだという印象を受ける。
一方、大学の外に目を移すと、日本版「カーン・アカデミー」のようなサービスがいくつか見られる。受験勉強に特化したサイト「manavee」は、いわばオンライン無料予備校だ。教育格差是正を目指す学生団体の取り組みで、東大や京大などの有名大生による受験指導をすべて無料で提供する。試験対策講座の動画視聴のほか、小テストや、教師や生徒との交流が出来る。2013年1月19日と20日には、センター試験の解説動画を即日配信するなど、かなり本格的なコンテンツを揃える。
このほか、プログラミングを学べる「ドットインストール」や、小中高生向けの「eboard」いった教育サービスが、それぞれ有志の手によって運営されている。