写真集の説明に会見の4分の1費やす
だが、この日の会見で最も知事がアピールしたかったのは、東京の風景や産業、文化や食べ物を盛り込んだ写真集「THE FUTURE IN TOKYO」のようだ。約130ページに及ぶ写真集はデザイナーの木村裕治氏がデザインを担当。その内容を知事は、
「非常に中身の濃い、味わい深いプレゼンテーション用に非常に良くできている」
「ソフィスティケイト(洗練)された世界を、かなり深掘りしてやっている」
と絶賛した。当然、2020年夏季五輪の招致活動に利用するのが目的で、
「(対外的に東京について)色々説明したいが、説明する材料が思いつかない。でも、これを見れば1ページごとに、色々なことをプレゼンテーションできる。IOCの委員だけでなく、各大使館にも、こういう説明をきちんとしておく必要がある。自分自身の文化の再発見になると思っている」
と説明した。質疑応答を含めると、会見時間の4分の1にあたる約15分を、この写真集の説明に費やした。ツイートで「2020東京五輪もあるのでスポーツ新聞もね」とわざわざ書いていた理由は、この写真集にあるようだ。