金の売却、昨年末より「増えている」
2013年1月に入って、1グラムあたり5000円を突破した国内の金価格。1980年1月に、6495円の最高値を付けたことがあるとはいえ、このときの円相場は1ドル226円(年平均)だったのだから、金価格がかなりの高値圏で推移していることは間違いない。
金の国際価格は1トロイオンス1923ドルという史上最高値を付けた2011年8月から下がった水準にあるが、円安がそれを「カバーしている」ともいえる。
そうなると、「金はいまが売りどき」と考える人が現れても、まったく不思議ではない。田中貴金属は「金を売却に訪れる人は、先週(1月15日以降)あたりから増えているようです。昨年12月と比べれば、明らかに増えています。ただ、きょう(25日)はピーク時(5146円を付けた21日)ほどではないようですが・・・」と話す。
それでも、直営店の「GINZA TANAKA」の店頭は、金地金を売買するお客で混み合っていて「1時間半待ち」の状況だそうだ。
ちなみに、日本総合研究所調査部のレポート「アベノミクスへの期待とドル円相場」によると、2013年のドル円相場はコアレンジが「85円~90円」とみている。