「停職1ヶ月ですむのが異常。民間ならクビ」
「海を見て開放的な気分になっちゃったのかな?」「じゃれあってたんじゃないの?」といった声が出る一方、「日頃からグチグチ言われてたんじゃないの」「ああ、これは嫌がらせかイジメだね」との見方もあった。
海に投げ落とさせた男性教諭に悪意があったかについて、埼玉県教委の県立学校人事課では、取材に対し、否定的な見解を示した。
「確認しましたが、普段から人間関係にトラブルは見つかりませんでした。男性教師は、昨年4月に着任したばかりで、2人は廊下であいさつする程度だったということです」
男性教諭がふざけていただけかについては、可能性の1つに過ぎないとした。女性教諭に好意を寄せていたことは、否定している。お酒も飲んでいなかったといい、動機は本人から述べられておらず不明だとしている。
生徒らがなぜ指示に従ったのか、ネット上で疑問が出ているが、「お世話になっている先生で断れなかった」と話しているという。県立学校人事課では、「まじめな生徒ばかりだったため、何度も言われて断り切れなかったのでしょう」とみる。生徒らは、保護者も立ち合って女性教諭に謝罪し、教諭も受け入れたとした。
一方、男性教諭は、「気分を害したのであれば、謝りたい」と校長に話したというが、女性教諭は、生徒への指示を認めていないとして、謝罪を拒んでいる。
女性教諭が恐怖心を訴えるなどしたことから、ネット上では、「停職1ヶ月ですむのが異常。民間ならクビ」「え、それで1ヶ月したらまた先生やるの?」と処分内容に疑問も出た。「なんで実名報道をしないの?」との声もある。これに対し、県立学校人事課では、「暴力行為での標準例から、減給、停職のうち重い方を選び、教諭に外傷がなかったので1か月としました。公表基準では、懲戒免職以外は実名を出さないことになっています」と言っている。