2011年3月11日の東日本大震災直後から数日間「不眠不休で対応に努めた」と一時は賞賛された当時の官房長官、枝野幸男氏の睡眠時間が分かった。「1~2時間うたた寝した程度」だったそうだ。
「枝野幸男さんとの語らい」と題する2013年1月24日付のブロゴスの記事中で、民主党の参議院議員・山根隆治氏が明かした。
「もっとスゴイ人」は福山哲郎参議院議員
「枝野寝ろ!」「枝野寝て」――2011年3月11日に起こった東日本大震災の直後、ネットでは枝野氏の連日の対応が「不眠不休」状態で心配だと話題になり、こんな応援メッセージが相次いで寄せられていた。
山根氏の記事によると、1月20日に枝野氏と同席した際に3.11当時の睡眠時間を尋ねたところ、
「椅子に座って4日間は1~2時間うたた寝した程度」
と言われた。
これだけでも驚きだが、枝野氏の話では「もっとスゴイ人がいた」。それは当時副官房長官をしていた福山哲郎参議院議員で、いつも枝野氏を起こしていたというから、さらに睡眠時間が少なかったことが伺える。
そこで後日、山根氏は福山氏にも水を向けた。やはり答えは「4日間は全く寝ていなかった」。「頭はまわっていたの?」と畳み掛けたら、「所々の記憶が消えている」と笑っていたそうだ。
「びっくり!」といった感想がツイッターで
これまで、枝野氏の不眠不休時間は109時間(4.3日)とネットで噂されてきたが、公表はされていなかった。そのため、「ああ、本当にあの時は内閣官房は寝てなかったのか」「びっくり!」といった感想がツイッターで寄せられている。
枝野氏は震災直後から4日間、何かあるとすぐに会見に立ち、事態の報告と記者の質問対応に努めた。それがあまりにも昼夜を問わなかったため、多くの人が感心すると同時に、「働きすぎだよ大丈夫か…」などと健康状態を心配した。
ツイッターでは「#edano_nero」というハッシュタグがつくられ、海外のユーザーの間にも「#sleepforjapan_edano」と形をかえて広まった。
ただ、2年弱を経て、ツイッターでは当時と異なる反応も出ている。
「『所々の記憶が消えている』 なんて都合がいい…」
「まるで枝野だけが仕事をしていたようだな。民主党ではそうだったかも知れないけど」
こんな冷ややかな見方もないではない。