背景解説する記事や現地ルポを配信
朝日新聞は、いわゆる「発生もの」と呼ばれる速報的に事実関係を報じる記事を中心に無料記事も配信する。毎日、読売、産経といった大手新聞社がヤフーに配信している記事も引き続き無料で読める。
1月24日に配信された朝日新聞の有料記事は20本。いずれも同日の朝刊向けに出稿されたもので、「天声人語」や社説に加えて、
「(アベノミクスって、なに?:12)公共事業編 どんな事をするの」
「(世界発2013)北朝鮮、中国に出稼ぎ組 隊列出勤し作業黙々」
「原発ゴミ最終処分、実現へ 世界初、フィンランドの施設を見る」
といった背景を解説する記事や現地ルポを中心に選んでいるようだ。また、18時時点で無料記事は32本配信されている。
朝日新聞がヤフーに配信している記事は、すべて同社有料サイト「朝日新聞デジタル」にも掲載されている。同サイトの購読料は、月額で紙媒体プラス1000円、ウェブサイト単独の場合で3800円。ヤフーの有料記事に比べると高めの価格設定だが、紙媒体のほぼ全記事が収録されている上、12年1月のリニューアルでは紙面ビューアが設置されるなど(2月中旬からはタブレット端末やスマートフォンにも対応)、サイトの充実度も大きく異なる。
ウェブ上の記事の有料化は今後も加速するとみられるが、自社サイトに加えてヤフーなどに何をどう配信するかなど、ニュースメディアの「売り方」をめぐる試行錯誤はまだまだ続きそうだ。