高橋洋一の自民党ウォッチ
「手抜き」を見透かされた日銀 次期総裁いっそのこと公募で

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イングランド銀行の次期総裁は公募で外国人

   もちろん安倍首相は知っている。そこで、22日の決定を画期的だと評価したが、「第一歩だ」と釘を刺すことも忘れなかった。内心は白川総裁が早く辞めてくれればと思っているが、露骨な手抜きを知りつつも、解雇はできないというのが今の仕組みだ。そこで、次期日銀総裁が決定的に重要な局面だ。22日の日銀政策決定会合を全面的に書き換えられるような人物が必要だ。

   世間ではいろいろと名前が出ているが、いっそのこと公募で選んだほうがスッキリする。イングランド銀行の次期総裁は公募で外国人が選ばれた。中央銀行総裁は専門職なので、外国人であっても実績を示せる人であれば誰でもいい。サッカー日本代表チームの監督などプロスポーツのような実力社会なら当然だ。

   安倍首相は自民党時代に公募で国会議員候補者を選んださきがけだ。日銀総裁を公募で選ぶという選択肢はないわけでない。

   新しい酒は、新しい革袋に盛るべきだ。


++ 高橋洋一プロフィール
高橋洋一(たかはし よういち) 元内閣参事官、現「政策工房」会長
1955年生まれ。80年に大蔵省に入省、2006年からは内閣参事官も務めた。07年、いわゆる「埋蔵金」を指摘し注目された。08年に退官。10年から嘉悦大学教授。著書に「さらば財務省!」、「日本は財政危機ではない!」、「恐慌は日本の大チャンス」(いずれも講談社)など。


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