ウェブでは「麻生氏『さっさと死ねるように』 高齢者医療で」の見出し
この発言をめぐっては、麻生氏の地元の西日本新聞が
「延命治療を否定する問題発言として、野党は国会で追及する構えだ」
と批判的なトーンで報じているほか、共同通信が
「高齢者など終末期の高額医療費に関し『死にたいと思っても生きられる。政府の金で(高額医療を)やってもらっていると思うと寝覚めが悪い。さっさと死ねるようにしてもらわないとかなわない』と述べた」
と伝えている。この文章からは、麻生氏が個人的なエピソードを語っているとは読み取れない上に、同社の記事が配信されているウェブサイト「47ニュース」では
「麻生氏『さっさと死ねるように』 高齢者医療で」
という見出しで掲載されたこともあって、「発言がねじ曲げられて伝わっている」といった批判がネット上で広がった。「マスコミの抜き出し方に批判殺到」と題した「まとめ」も登場し、700回以上ツイートされている。
なお、日本医師会の07年の推計によると、高齢者の終末期の入院医療費は1年で約4600億円だが、高齢者の医療保険費全体に占める割合は3.4%に過ぎない。