2013年こそは、と視聴率「トップ」奪回に燃えているはずのフジテレビ――だが、「受難」はまだまだ続きそうだ。J-CASTニュースが2013年1月9~16日、ウェブ上で実施したアンケートで、トップはトップでも「嫌いなキー局」の断トツトップを記録してしまった。
この調査では総計4715票の投票があったが、フジはなんと全体の3分の2に迫る62.7%を獲得した。ネット住民の「嫌フジ」はよく知られているが、まさかここまでとは……。
ネットはいつになったらフジを許すのか
今回の投票では、NHKの2局と在京民放キー局5局、加えて「みんな好き」の8つの選択肢から1つ回答を選んでもらった。フジに続いて2位に入ったのは「NHKテレビ」で9.8%、以下テレビ朝日9.3%、TBSテレビが僅差の8.3%と続く。一番「嫌い」の声が少なかったのはNHK Eテレ(教育)の0.7%で、テレビ東京も1.3%と少数派に。もっともいずれも1割未満で、フジから見ればどんぐりの背比べだ。
フジをめぐっては2011年夏、放送内容が「韓流偏重」だとする批判がネットで盛り上がり、数千人を集めるデモにまで発展した。1年半以上経つ今でも2ちゃんねるやツイッターでは「嫌フジ」投稿が絶えないが、今回のアンケートは「絶対に許さない」ネット住民の反感の根強さをうかがわせる。ツイッターでは途中結果を見たユーザーから、
「予想を裏切らぬぶっちぎりっぷりワロタwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
「昔はフジテレビばっかり見ていたのになぁ。ここまで廃れるとは…」
と嘲笑、感嘆の声が相次いだ。
もちろん、ネット住民のすべてが「嫌フジ」なわけではない。リサーチサイト「リサーチパネル」が1月8日、会員を対象に実施した「最も好きな地上波系列はどこですか」という投票では、逆に「フジテレビ系列」が20.6%と、好きなテレビ局系列No.1に輝いた(回答総数2万6796件)。もっともこの結果に2ちゃんねらーからは、「だったらなんで(視聴率)三位に転落したんですか」などと揶揄する声もあった。
好きな局は「アニメ」に強いあの局
逆に、J-CASTニュース読者が「好き」なのはどこか。J-CASTニュースが上記の「嫌い」調査と同時に行った「好きなテレビ局」のアンケート調査(総投票数3959票)では、テレビ東京が28.3%で首位を記録した。テレ東といえばアニメに強いことなどからネットでは以前から人気が強いが、今回の調査でもその「親和性」の高さを見せ付けた。
これに続いたのがNHKテレビの16.4%で「好き」「嫌い」ともに2番手に。視聴率好調が伝えられるテレ朝は10.7%で3位に入った。なお、「すべて嫌い」という人も全体の21.4%に上っている。フジはブービーで4.8%、「リサーチパネル」の調査とは大きく異なる結果となった。