受験生や保護者、市民から高まる批判 それでも入試中止と強気な橋下市長

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尾木氏「教師魂で学校再建に動いてほしい」

   入試をめぐる市教委の判断が示される21日を前に、橋下市長VS市教委、受験生、保護者、学校現場etcという構図へのマスコミの関心は高く、各局のワイドショーは18日も市長会見や市民の声などをこぞって取り上げた。

   このうち「モーニングバード!」(テレビ朝日系)では桜宮高の2科志望の受験生を抱えるという中学校教諭が取材に答えて「(入試中止の方針は)生徒や保護者、学校現場に混乱しか招いていない」と市長を批判した。街頭インタビューでは「受験生の立場にたって入試は行うべきだ」との意見が大半で、「救済措置があれば中止もありかもしれないけど現状では…」といった声も。

   一方、体罰問題に詳しい教育評論家の尾木直樹氏は

「確かに入試がなくなるのはビックリすることですが、人の命がなくなったこと、それを全部の教師が見過ごしていたこと、その意味をどう考えるんですか」

と問題提起したうえで、

「ただし僕が期待したいのは、橋下市長にそこまで言われて先生たちは黙っているのか?ということです。教育委員会も生徒も一緒になってこんなふうに再建に取り組もうという動きがでてきてほしいし、そこに期待したい。教師が『教師魂』を本当に持っていれば動きますね」

と語った。

   ゲストコメンテーターの経済学者・飯田泰之氏は「橋下さんは戦略的に(交渉が)上手な人」とし、「入試中止は橋下さんの本当の目的ではなく『釣り球』かもしれない。本命は教員の全面入れ替えかもしれないし、何か本当の狙いがあるのではないか」と話した。

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