トップテンはトヨタ、日産、ホンダが独占 国産登録車ランキング、伸び率1位はスバルインプレッサ

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   2012年の国内登録車(軽を除く5ナンバーの小型車や3ナンバーの普通車)の新車販売トップランキング30台(車種)をメーカー別で見ると、トヨタ自動車15台、日産自動車6台、ホンダ(本田技研工業)3台、スバル(富士重工業)、マツダ、スズキが各2台という結果になった。

   トヨタグループで事実上、軽専業のダイハツ工業はともかく、三菱自動車工業は今回もトップ30に入るクルマが1台もなかった。三菱自はリコール問題の影響からかヒット作に恵まれず、他社と明暗を分ける格好となった。

ベスト4をHV銘柄が占める

トヨタのハイブリッドカー「プリウス」
トヨタのハイブリッドカー「プリウス」

   登録車の2011年のランキングは、トヨタ14台(レクサス1台含む)、日産7台、ホンダ3台、スバル、マツダ、スズキ各2台となっており、トップ30は今回もほぼ同じ棲み分けとなった。

   12年の登録車の首位はトヨタプリウス、2位はトヨタアクアとハイブリッドカー(HV)専用の2台が占め、3、4位はフィット、フリードとホンダ勢が続いた。5位はトヨタヴィッツ、6、7位はセレナ、ノートと日産勢がランク入りし、かつて首位が定番だったトヨタカローラは8位。残る9位はホンダステップワゴン、10位はトヨタヴェルファイアだった。トップ10はトヨタ、日産、ホンダの3強の独占だ。

   3位のフィットと4位のフリードにもHV仕様があり、トップ4をHV銘柄が占めた。ハイブリッド仕様はセレナ、ヴェルファイアと、トップ10のうち、6台を占め、ユーザーの低燃費指向が明確となった。このほかフリード、セレナ、ステップワゴン、ヴェルファイアといったミニバン系が上位にランク入りする傾向は、12年も変わらなかった。

   12年のトピックは、対前年比で140.1%増となったスバルインプレッサが13位(11年は27位)に急浮上。トヨタもアルファードが133.2%増で17位(11年はトップ30圏外)に浮上。10位のヴェルファイアも115.1%増(11年は23位)となり、この3台の販売台数は前年の2倍以上となる人気ぶりだった。いずれもモデルチェンジやマイナーチェンジの効果が著しく、インプレッサは同じスバルの主力車「レガシィ」の30位を大きく引き離す結果となった。

マツダのSUVは市場でも評価

   インプレッサはモデルチェンジで新開発の水平対向エンジンを搭載。低燃費性能を高めたほか、衝突防止の運転支援システム「アイサイト」が人気を呼んだ。スバルディーラー関係者によると、「走りの良さに加え、兄貴分のレガシィよりも車格的に割安感があるのがインプレッサが伸びた理由」という。インプレッサは米国市場でも人気が続いている。

   このほか、マツダはニューモデルのSUV(スポーツ多目的車)、CX-5が24位にランクイン。マツダは25位の日産ジューク、28位の日産エクストレイルを抑え、「SUV首位」になった。CX-5はマツダが新開発のディーゼルエンジンを搭載し、日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。マツダが「スカイアクティブ」と呼ぶ低燃費技術を搭載し、社運をかけたSUVは、市場でも評価されていることが裏付けられた。

   新聞各紙は日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会の発表データを基に、登録車と軽自動車を合算したランキングを報じている。首位はトヨタプリウス、2位はトヨタアクアで変わらないが、3位はダイハツの「ミラ」、4位はホンダの「N BOX」、6位はスズキの「ワゴンR」など、軽がトップ10のうち6台を占めた。軽は車両価格だけでなく、税制や高速道路の料金が登録車と異なるため、両者は一概に比較しにくい。メーカーの実力や人気車種を測るには、両者を別カテゴリーに分けて比較した方がユーザーにはわかりやすいだろう。

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