女子生徒に曲贈る「妄想教師」 神奈川県教委「2、3年に1人いるタイプだ」

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県教委「ほめられると喜んで舞い上がる性格」

   メールには、直接好意を伝えたり、わいせつな内容であったりするものはなかった。とはいえ、本を読んだ感想を書いてハートマークを付けたりしており、神奈川県教委の調査免許課では、「女子生徒が不快に思う不適切なメール」だとしている。

   男性教諭には、妻子がおり、教委の調べには、妻と離婚して女子生徒と結婚することまでは考えていなかったとした。次第に女子生徒を苦しめていることに気づくようになり、女子生徒を呼んで「好きな気持ちを2、3年かけて横に置けるようにする」といつか忘れることを約束したという。

   教諭は、このほか、同じ部の別の女子生徒が2012年9月15日に相談してきて泣き出したとき、励まし慰めようとハグをした。好意はなくこれ1回だけだったというが、この生徒はセクハラだと不快に感じた。

   不祥事が発覚したのは、好意を持たれた女子生徒がセクハラだと迷惑に感じていることをほかの部員に訴えたことから。部員らが教諭に確認したところ、教諭は事実関係を認めたため、一緒に教頭のところへ行って報告した。

   調査免許課が校長に聞いたところ、教諭は授業に熱心だった。特にカッコいいわけではなく、年相応のごく普通の教師だともいう。

「ほめられると喜んで舞い上がる性格で、生徒の気持ちを読み取る繊細さはなかったそうです。音楽の先生であることもあるのか、自分に酔ってしまっていたようですね」(調査免許課)

   こうした「妄想教師」はほかにもいるのかについては、「2、3年に1人いるタイプだと思います」と言っている。

   ちなみに、湘南地区で県立高校は25校あるが、今回の高校は、有名な進学校ではないそうだ。

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