女子生徒に曲贈る「妄想教師」 神奈川県教委「2、3年に1人いるタイプだ」

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   女子生徒を抱きしめたり曲を贈ったりして懲戒処分を受けた神奈川県立高校の男性教諭(55)が、ネット上で話題になっている。こんな「妄想教師」は多いのか。

「夕飯食べたの?」「お疲れさま」

   男性教諭は、女子生徒に送ったこんなメールに、ハートマークを付けていた。

「僕の中には世界中の女性で1人しかいない」

   神奈川県教委の調査免許課によると、教諭は、2013年1月15日に停職6か月の懲戒処分になり、この日に依願退職するまで、湘南地区の県立高校に勤務し、音楽系の部の顧問をしていた。

   教諭は、部活動で自分の思うように指導ができず悩んでいた。そんな中で、部員の女子生徒1人だけは、自分の理解者、味方になってくれたと感じるようになった。部員をまとめて引っ張ってくれ、成果が挙げられたと確信したからだ。

   12年9月ごろには、指示通りにうまくいったと気分が高まり、教諭は音楽室でこの女子生徒をほめるつもりで肩を抱き寄せるハグをした。

   こうしたハグが3回もあったため、女子生徒は困惑し、「迷惑に感じています」と教諭に伝えた。しかし、教諭は、次第に思い込みが激しくなり、10月1日には女子生徒を呼んで、好意を持っていることを直接告白した。「僕の中には世界中の女性で1人しかいない」と明かしたというのだ。

   さらに、10月10日には再び女子生徒を呼び、自ら作った曲をプレゼントした。スポーツなどでトランペットを鳴らして演奏するファンファーレのような曲で、こちらはピアノで自ら演奏した。歌詞はなかったものの、女子生徒の氏名のイントネーションに音符を当てる作曲技法を使ったそうだ。

   教諭はこの2か月間、この女子生徒に携帯メールを168通も送った。ほとんどは部室のカギ受け渡しなどの事務連絡だったというが、部活動に関係のない私的なメールも29通あった。うち6通は、メールにハートマークを付けていた。

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