普通科への「転進」もハードル高い?
教育委員会が難色を示している背景には、日程の問題がある。体育科とスポーツ健康科学科の入試出願日程は2月13日~14日で、すでに1か月を切っているからだ。また、両学科は国・数・英に加えて3種目で運動能力検査があるのに対して、普通科の試験科目は国・数・英・理・社の5科目。体育科志望の生徒が普通科に「転進」するにしても、1か月で対策するにはハードルが高そうだ。
橋下市長の主張は現時点では十分に理解されているとは言い難く、ヤフーが「桜宮高校の体育科などの募集は中止すべき?」というテーマで行っている意識調査では、1月15日18時時点で4万2000票集まっているうち、約6割が「中止すべきでない」と回答。反対意見には、「受験生に罪はない」といった声が目立つ。