9月のIOC総会で決まる
ここで9月7日の開催都市決定までのスケジュールを紹介すると、IOCは東京、マドリード、イスタンブールの立候補を受け、まず1月~2月の間にIOC独自の国内支持率調査を3か国で実施する。続く3月にはIOC評価委員会が3都市を現地視察し、7月に五輪開催地としての長所と短所を分析した報告書を公表する。
同じ7月にはIOC本部で立候補都市のプレゼンテーションも催され、9月7日のIOC総会での約100人の委員による投票で開催都市決定の運びとなる。
国中が沸きあがる五輪にはマスコミ各社も程度の差はあるものの前向き姿勢だが、中でも五輪好きで有名な「とくダネ!」(フジテレビ系)の小倉智昭キャスターの本気度はネットでも評判になりつつある。
猪瀬知事らによる会見が行われた翌1月9日には、番組内で時間を割いて3都市の比較や東京の「売り」を紹介。「五輪を開催すると絶対に大赤字になる」とデーブ・スペクター氏が後ろ向きのコメントをした際には、小倉氏は「赤字になるかもしれないけど経済効果とか都市整備とか、東京を世界に印象付けるなどの点でプラスが断然大きい。絶対にやって損はないし、積極的にやるべき」と声を強めた。
さらに「(1984年の)ロス五輪以降は必ずしも赤字とは限らないんじゃないか」と追い討ちをかけると、デーブ氏も自説を引っ込めざるを得なかった。