AKB48の姉妹グループで、名古屋を拠点に活動するSKE48(総メンバー数63人)のメンバー9人が、2013年3月末をもって卒業することが、1月15日に発表された。9人もの人数の同時卒業発表は異例だ。
突然の大量卒業発表に、ファンの間では戸惑いや、様々な憶測の声が上がっている。一体彼女たちに何があったのだろうか。
劇場支配人「昨年夏くらいから相談受けていた」
卒業発表が行われたのは、名古屋市のサンシャイン栄で行われた劇場公演終了後だ。
12年11月に卒業の意向を発表していた1期生の矢神久美さん(18)をはじめ、桑原みずきさん(20)、高田志織さん(22)、平松可奈子さん(21)、2期生の赤枝里々奈さん(16)、3期生の小木曽汐莉さん(20)、上野圭澄さん(18)、4期生の原望奈美さん(17)、小林絵未梨さん(18)が「卒業します」と声を上げた。
平松さんは「骨折をして(編注:12年3月、右足骨折で全治6週間と診断されていた)5年目を迎えて自分の将来について考えたときに卒業しようと決意しました」、小木曽さんは「20歳という大きな節目に立った今、もっともっと視野を広げたいと思い卒業を決意しました」、上野さんは「気付けば高校三年生。進学したいという気持ちをずっと持っていました。私は学業に専念することを決めました」など、9人それぞれが卒業の理由についてコメントした。
SKE48劇場支配人の湯浅洋さんは、1月16日にGoogle+で「このメンバー達からそれぞれ相談を受けたのは、昨年の夏くらいからです。各々やりたい事があり、しかしSKE48の活動も続けたい、という気持ちの中で葛藤があったと思います。夜遅くまで話し、時には泣いたり、色々な事を話しました」と明かしつつ、「このメンバーにはこの様な活動を望んでいるので期待に応えたいと思いました。しかし、全てのメンバーが望んでいる事が出来る簡単な世界でもありません」と、ジレンマもあったことを告白した。この投稿に添付された9人の集合写真は、皆晴れやかな表情で写っている。
なお、1月30日にリリースされるSKE48の新曲「チョコの奴隷」のカップリングには、卒業する9人が歌う「それを青春と呼ぶ日」が収録される。