映画監督の大島渚さんが2013年1月15日15時25分、肺炎のため神奈川県藤沢市内の病院で死去した。80歳だった。大島渚プロダクションが発表した。
大島さんは京都の生まれ。1954年に京都大学法学部卒業後、松竹大船撮影所に入社。60年に「青春残酷物語」で第1回日本映画監督協会新人賞を受賞、日本ヌーベルバーグの旗手とうたわれた。
75年、日仏合作映画「愛のコリーダ」を製作、翌年のカンヌ映画祭で絶賛をあび、シカゴ映画祭特別賞、英国映画協会賞を受賞した。78年には「愛の亡霊」でカンヌ国際映画祭最優秀監督賞を受賞。その後、日英ニュージーランド合作「戦場のメリークリスマス」、フランス映画「マックス、モン・アムール」と国際的な映画製作を展開した。
2000年、文部大臣芸術選奨、紫綬褒章を受章。2001年、毎日芸術賞、芸術文化勲章コマンドゥール(フランス)を受賞。