舎人ライナーでも「ゆりかもめ」と同様の指針定める
「ゆりかもめ」のウェブサイトでは、降雪時の対策について
「積雪が2~3センチ程度までは、ロードヒーター(発熱線)と車両の除雪装置により、通常どおりの運転を続けます」
「積雪がこれ以上になりそうなときは、融雪剤を散布して雪が凍結しないようにします。積雪が10センチを越す大雪の状態になると除雪作業員を増やして人力で除雪し、列車の運転に努力しますが、間引き運転(等時隔運転)になります」
と説明している。東京都交通局によると、舎人ライナーでも「ゆりかもめ」と同様の指針を定めており、1月14日は、雨や雪が止んだ22時頃から融雪剤をまき、職員が除雪にあたったものの、降雪量が多く、全く間に合わない状況だったという。
交通局では、「ゆりかもめ」との違いが出た背景として、「地域的な問題」を挙げている。具体的には、(1)埼玉県に近い内陸部を走っている(2)川を渡るところもある(3)強い風が吹くところもある、という理由で、ゆりかもめよりも気温が下がって軌道が凍結しやすいという説明だ。舎人ライナーは荒川と隅田川の2つの川を渡っている。
ただし、「ゆりかもめ」もレインボーブリッジを渡っており、同様に軌道が凍結しやすい環境にあったとの見方もできる。
気象庁の「アメダス」で都内の内陸部の気温などを観測している練馬の観測地点は、1月13日から15日午後にかけて機器の不調で気温の測定ができていない。このため、沿岸部と内陸部で、大雪の際の条件の違いを検証するのは現状では困難だ。