首都圏で舎人ライナーだけが運転再開できず なぜこんなに大雪に弱いのか

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   爆弾低気圧による大雪から一夜明けた2013年1月15日朝、首都圏の鉄道は通常通りに運行され、通勤ラッシュに大きな乱れはみられなかった。その中で、唯一運転が再開できなかったのが、東京都荒川区の日暮里と足立区の舎人地区を結ぶ「日暮里・舎人ライナー」(9.7キロ)。

   舎人ライナーは、車輪にゴムタイヤを使用しており、路面が凍ったため運行できなくなったのだという。だが、同様の仕組みを採用する「ゆりかもめ」は、ほぼ平常通りに走った。違いはどこで生まれたのか。

深夜1時には始発からの運休を宣言

舎人ライナーは大雪の翌日朝にも首都圏で唯一運行再開できなかった(08年撮影)
舎人ライナーは大雪の翌日朝にも首都圏で唯一運行再開できなかった(08年撮影)

   舎人ライナーはタイヤで専用軌道を走る「新交通システム」の一種。タイヤを使用すると、加速やブレーキが迅速にできるという利点があるため、駅と駅の間が短い場合に採用されることがある。ただしこの方式では、専用軌道が凍結した場合はタイヤが滑る危険性が高まる。

   この影響を受けたのが1月15日朝の舎人ライナーだ。運営する東京都交通局は、1月15日深夜1時の時点で「走行路凍結のため、15日初電から全線で運休を予定しております」と発表。通勤ラッシュの時には運転できず、9時50分になって舎人公園駅から日暮里駅間で運転を再開。全線の運転が再開されたのは11時だった。

   これに対して、同様のシステムを導入している「ゆりかもめ」は、車両点検で一時的にダイヤが乱れたものの、大きな混乱はなかった。

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