戸塚宏氏「体罰をした顧問の思いも考えてやるべき」 体罰肯定論に反論や怒りの声が相次ぐ

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橋下市長「僕も考えを改めなくてはいけない保護者の1人」

   一方、大阪市の橋下市長は1月12日、生徒宅を訪問し、体罰と自殺の因果関係を認めたうえで「すべて行政側の責任で弁解の余地はありません」と両親に謝罪した。

   面会後の囲み会見では、運動部での体罰指導についても言及した。中学、高校とラグビー部員でレギュラーとして全国大会にも出場した橋下市長は「スポーツの指導で頭をたたかれたり、手をあげることはあり得ると考えていたが、認識が甘かった」と述べ、「顧問と生徒という絶対的な上下関係の中で厳しい指導を認めると、こういうことになってしまう。むしろ暴力は厳格に排除しなければいけない、という認識が不十分だった」と語った。

   主将の自殺後もバスケ部員らの中に「顧問の指導を受けたい」などの声があることに対しては「これは異常な世界。勝つためには(体罰などの)厳しい指導が必要という意識を保護者も改めないといけない。僕もそうした考えの1人だった」と話した。

   戸塚氏、橋下市長のコメントに対してツイッターやネットの掲示板に寄せられた意見を紹介すると、まず戸塚氏については「なぜ彼のような人物をテレビに出すのか」「傷害致死で実刑判決を受けた人物をなんでコメンテーターとして出演させるのか」といった内容が最も多かった。

   同氏の発言については「家庭内暴力などを起こしていたヨットスクールの生徒と、高校のバスケ部を一緒くたにして話している」などの声が目立った。

   「(学力向上のためには)口で言ってダメなら手を出さないとしょうがない」「蹴られた痛さが分かれば(いじめの)歯止めになる」。

   こうした体罰容認論を2008年や2011年に繰り返していた橋下市長を巡っては、「現実を知って考えを改めることは悪いことではない」と評価する声が一部に見られたものの、「その場の空気を読んで、また心にもない謝罪を口にした」「頭の悪いやつには謝罪をいとわない爽やかな人物に見えるからキケン」といった内容の意見が多かった。

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