日本が世界に誇る文化に乗らない手はない
「ジオニックトヨタ」に登録すれば誰でも社員になれる仕組みで、社員になれば「シャア専用車」をどのようにカスタマイズし完成できるかのアドバイス権限が与えられる。
こうした活動を通じて改めてパーツのデザインなどを決めて、13年内には販売を開始する。当初のターゲットは「ファーストガンダム」と呼ばれる1979年から放送開始されたテレビアニメをリアルタイムで見ていた40代が中心になるのではないか、と考えているという。
トヨタマーケティングジャパンプロデュース局によれば、今回の企画に関し、
「新しい車を販売しました、買ってくださいだけではお客様に伝わりません。インパクトが与えられる提案や、ワクワクできる企画が必要なんです」
と力説する。トヨタは昨年、歌うバーチャルアイドル「初音ミク」をテレビCMに起用しするなど、オタク文化との接触を進めている。
「昨年のエヴァンゲリオンがそうでしたが、アニメキャラを起用する企業が増加しています。日本を代表する文化として育っていますし、人気が高いことから、その波に乗らない手はない、ということなんです」
トヨタがシャアを起用したのもこうした一面があるようだ。