「KAGEROU」以降の執筆活動の状況は不明
水嶋さんは10年9月、所属していた研音を退社した。「表に出るよりも、執筆活動をしていきたい」との思いがあったと見られている。妻のシンガーソングライター・絢香さんは水嶋さんの退社について、「モノ作り(クリエイティブ全般)の仕事を中心に活動する。その中には執筆業だけでなく俳優業なども含む」「今後はどこにも所属せず、夫婦で独立する形で頑張っていくつもりです」と、小倉智昭さんに送ったメールで明かしていた。
その約1か月後、水嶋さんは処女作「KAGEROU」でポプラ社小説大賞を受賞した。水嶋さんは本名の「齋藤智裕」で応募しており、ポプラ社は受賞まで水嶋さんと知らなかったとしている。賞金2000万円を辞退したことでも話題になったが、インターネット上では「思いつきだけで書いた印象」「『数年間該当なしだった大賞を得た大作』とは思えない」など厳しい評価もあった。
11年3月からはムック「GLOBAL WORK」の編集長を務めているが、このムックは11年9月に第2号が出て以来、発行されていないようだ。雑誌やテレビCMで見る機会もあったが、12年に入ってからはすっかり影を潜めていた。
水嶋さんの12年はどのような年だったのだろうか。公式サイトには、11年12月に発足した自身のファンクラブのグッズや、絢香さんのツアーグッズのデザインとプロデュースを行ったと書かれている。12年9月にはファンクラブ会員限定イベントも行った。しかし肝心の執筆業の報告はなく、水嶋さんのツイッターでも特に言及されていない。
水嶋さんはKAGEROU以降も陰で執筆活動を続けているのだろうか。また、新作の予定はあるのか。ポプラ社の宣伝広報課に問い合わせたところ、そういった話は全く耳に入っていないとのことだった。また、水嶋さんのマネジメントを一部担当するエイベックス・マネジメントにも取材を申し込んだが、回答は得られていない。