小説「KAGEROU」出版以降、表舞台から遠ざかっていた水嶋ヒロさん(28)が、映画「黒執事」主演で俳優復帰することが2013年1月8日にわかった。
「クリエイティブな仕事を中心に活動する」として所属事務所を退社、小説も出版したが、その後の活動内容はあまり話題になっていなかった。空白の時間はいったい何をしていたのだろうか。
「笑顔になるファンの姿がしっかりと想像できました」
「黒執事」は漫画家の枢やな(とぼそ・やな)さんの代表作で、正体は悪魔の執事、セバスチャン・ミカエリスが、両親を惨殺され復讐を誓った少年、シエル・ファントムハイヴに仕え、シエルを守るという設定だ。これまでドラマCD、テレビアニメ、ミュージカルにもなった。
水嶋さんの公式サイトを開くと、黒執事セバスチャンに扮した水嶋さんが登場する。セバスチャンは赤色の目をしているが、水嶋さんの目も赤いカラーコンタクトが入っている。長めの黒髪やあやしげな顔つきも原作に忠実に見え、ビジュアルは申し分ない。
サイトには水嶋さんとスタッフのコメントも掲載されている。水嶋さんは「僕にはできません」とオファーを何度も断ったが、あまりの熱意に圧倒され最終的には承諾したという。
「また俳優として復帰することがあるなら、良い作品に出演することは勿論、露出の少ない現在でも支え続けてくれているファンが喜ぶものにするべきだと考えていました。この作品に出演することで笑顔になるファンの姿がしっかりと想像できましたし、僕のことを知らない人にもきっと楽しんで頂けると、なにか確信めいたものを感じています」
と、出演を決めた理由を語っている。
プロデューサーの松橋真三さんは「原作で圧倒的な人気を持つ主人公の黒執事を日本人で演じることのできる人を探すのは至難の業。私はずっと、それができるのは水嶋ヒロしかいない、と思っていました」とオファーの理由を明かす。
監督の大谷健太郎さんも「この上なく美しくエレガントな執事。しかも悪魔。最高のハマリ役を得た水嶋さんの魅力を、思い切り炸裂させます」と自信満々の様子だ。