アニメの悪役を名乗る人物による「ランドセル」の寄付が相次いでいる。13年1月7日には機動戦士ガンダムのギレン・ザビが、児童養護施設などにランドセルを贈ったそうだ。
ネットでは、冷酷無比の「悪役」として名高いギレン・ザビがいったいなぜ――などと波紋が広がっている。
「ギレン・ザビはそんなこと言わない」
熊本県は2013年1月7日、人気アニメ「機動戦士ガンダム」の登場人物「ギレン・ザビ」を名乗る男性が、県中央児童相談所に新品のランドセル2個を贈り物として届けた、と発表した。
これまでの話を総合すると、贈り物には「ギレン・ザビ」の名で手紙も添えられており、「微力ではあるが、新たな時を切り開く子どもたちのために役立ててほしい」「君には、たくさんお勉強して、たくさんお友達をつくって、幸せになってもらいたい」などと書かれていたそうだ。
しかし、ギレン・ザビは機動戦士ガンダムでは敵となる「ジオン公国」のトップ。作中では「敢えて言おう、カスであると」といった印象深い演説の口上で知られる。「ヒトラーの尻尾」と称され、父親を殺すなど冷酷な振る舞いで知られる立派な「悪役」だ。
そのため、ネットユーザーからは、「子どもはギレンなんて知らない」「ギレン・ザビはそんなこと言わない」「ギレンって絶対こういうことしないだろ」といったツッコミが相次いでいる。