手抜き除染の「実態」 元請けゼネコンも把握できない?

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作業員、危険手当なく働く意欲萎える?

   さらに、中村光男氏は「本来、作業員は日当6000円と特殊勤務手当(危険手当)1万円が支給されるのですが、実際には危険手当は支給されていません」と、続ける。

   除染の作業現場は、12年夏に警戒区域が解除された後も避難指示解除準備区域の指定が残るようなエリアで、住民もまばら。住民から「草がきちんと刈り取られていない」「洗浄に使った水が漏れている」といった苦情が環境省に寄せられる一方で、「(除染が終わって)本当に(避難している)住民が戻ってくるのか」といった声が漏れることもある。

   こうした精神的、物理的な要因が作業員の働く意欲を萎えさせ、「手抜き」につながった可能性はある。

   環境省の除染適正化推進本部は2013年1月7日の会議で、当面、除染現場の工区ごとに環境省の職員を配置すること、委託監督補助員の増強、不正行為に関する通報処理と対応の組織化などの監視強化策を決めた。

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