Facebook(フェイスブック)に投稿した自分の写真が、見知らぬ誰かにTwitter(ツイッター)で公開されていた。しかも、この被害者はフェイスブックCEOマーク・ザッカーバーグの姉だというから、驚きだ。
2011年8月まで同社の幹部を務めたランディ・ザッカーバーグさん(30)がプライバシー設定の手違いで家族写真を「流出」させてしまった。
元幹部でさえもフェイスブックで自分の情報を守るのは難しい
2012年12月25日、ザッカーバーグ家の家族パーティの写真を、あるユーザーがツイッターで「拡散」させた。ランディさんはこのユーザーに「どこでこの写真を手に入れたのかわからないけど、私はこれをFBの『友達限定』で投稿したの。これをツイッターにリポストするのはほめられたことじゃない」とリプライを飛ばした。
すると、そのユーザーはこう答えた。
「私はあなたのフィードの購読者です。写真は私のニュースフィードのトップにありました。本当に申し訳ないのですが、(投稿範囲が)『公開』だと思ったのです」
フィードとは、有名人の「公開」の投稿だけがタイムラインに表示される機能だ。実は、ランディさんの投稿した写真には、姉妹が写っていて、彼女はこのユーザーと友達だった。姉妹が写真に「タグ付け」されたため、このユーザーのフィードにもランディさんの写真が表示された。ユーザーは、写真の投稿範囲が「公開」と勘違いした、ということらしい。ただ、一部ではランディさんが誤って「公開」にしてしまったのだという説もある。
ランディーさんは矛を収めた後、
「デジタルエチケット:友達の写真を公開する場合は必ず許可をとるべき。これはプライバシー設定の問題ではなく、礼儀の問題」
との教訓をツイートした。
ネットでは、この事件はフェイスブックの操作の複雑さとプライバシー設定のわかりにくさを裏付ける好例だとして、
「姉も戸惑う複雑さとインターフェースなんだよ」
「元幹部でさえもフェイスブックで自分の情報を守るのは難しいという実例であり、プライバシー設定の分かりにくさが実証された」
といったツイートが相次いだ。