環境省の支援を受け、利用促進につながるマニュアル作り
リサイクルへの関心の高まりから中古部品業界を消費者団体などが見学する機会がでてきているが、コンピューター管理が進んだ中古部品業界の販売態勢に見学者は一応に驚く。さらに2011年4月に日本自動車リサイクル部品協議会に加盟する事業者で品質・保証基準を共通化し、安心して消費者に安心して中古部品を使ってもらえるようにした。
損保業界から送られてきた秋波にリサイクル部品業界は期待を高めているが、まだ業界間の話し合いは始まったばかり。整備の現場は「欲しい部品が手に入りづらい」とか「価格が高い」などとした中古部品に対する不満を指摘する。リサイクル部品協議会は環境省の支援を受けて、中古部品の利用促進につながるマニュアル作りを進めようとしているが、中古車輸出業者との競合による部品取り車両の仕入れ価格の高止まり、輸送費の上昇など業界内部に悩みを抱える。
そして何よりも課題となるのは、事故車修理を新品部品で修理してきた過去の習慣で、現状復帰という原則を消費者に理解してもらわなければ、中古部品の市場は拡大しようがない。