衝突回避支援システムが標準装備という時代に
軽自動車をめぐるダイハツ、スズキ、ホンダの上位3社の競争は激化している。2011年9月にダイハツがリッター当たり30キロの低燃費を誇る「ミライース」を発売すると、スズキがイースをわずかに上回る「アルトエコ」を投入して対抗。ホンダが11年末に投入した「N BOX」がヒットすると、スズキが「ワゴンR」のモデルチェンジを前倒しで実施。ダイハツは今回のムーヴで対向する――といった三つ巴の激戦が続く。
伊奈社長は「今回の5万円という価格がどれくらい評価されるかわからないが、(スマートアシストの装着率は)半分くらいはいってほしいと思っている。受け入れられるなら標準化も考えていきたい」と語っている。
登録車で先行するスバルの場合、主力車「レガシィ」へのアイサイトの新車装着率は9割という。ムーヴのスマートアシストが普及すれば、量産によるコストダウンとともに「日本車には衝突回避支援システムが標準装備」という時代が来るかもしれない。