歩行者がいる意識が薄かった?
「ワイドスクランブル」(テレビ朝日系)も1月4日、千野アナの事故を詳しく取り上げた。番組に登場した交通事故鑑定人によると、死亡事故がほとんど起きないような屋外駐車場にもかかわらず今回のような事態につながったのは、3つの事情が考えられるという。1点目は千野アナが何らかの事情で集中力を欠いていたのではないか、との指摘だ。車には家族が同乗していた。会話に気を取られた、徐行しながら何か探し物をしていた、などで前をよく見ていなかったのかもしれない。
2点目は、「歩行者がいる意識が薄かった」という推測。「モーニングバード!」で弁護士が説明したように、歩道がないため「まさか人が飛び出してきたり、車の前を横切ったりすることはないだろう」と考えてしまいがちだ。だが当然、駐車場では車を乗り降りしたドライバーや同乗者が歩いて敷地内を移動する。歩道と車道が明確に分かれていないだけに、危険度は公道より高いとも言えそうだ。
そして3点目として、日が落ちたばかりで車のライトを点灯していなかった可能性を挙げた。目視で人影が分かる時間帯であっても、見えにくくなっていたことには変わりない。
いずれも推測の域は出ないが、まず事故が起きそうにない駐車場でも悪条件が重なれば、取り返しのつかない悲劇を引き起こす恐れは十分ある。