2013年の最初の取引となる大発会を迎えた1月4日の東京株式市場は、日経平均株価が大幅に続伸し、一時は12年末の終値と比べて339円05銭高の1万734円23銭を付けた。東日本大震災が発生した前日の2011年3月10日(終値で1万434円)を上回り、取引時間中としては1年10か月ぶりの高値水準となった。
終値は12年末比292円93銭高の1万688円11銭。
円相場も一時1ドル87円台後半まで下落し、2年5か月ぶりの円安水準を付けた。安倍政権の脱デフレ政策への期待に加えて、米国の「財政の崖」問題がひとまず回避されたことで投資家が円売りを加速させていることが背景にある。
トヨタ自動車やキヤノンなど輸出関連株や、野村ホールディングスや三菱UFJフィナンシャル・グループなど金融株も大幅に上昇した。