求人情報のインテリジェンスが、転職支援サービス「DODA(デューダ)」のサービスに登録した人を対象に行った2012年の年収調査で、正社員の平均年収が3年連続で減っていることが、2013年1月3日にわかった。平均年齢33歳の支給額で442万円になった。
同社が11年10月から12年9月末にサービスに登録した20~59歳の正社員の男女約10万人のデータから算出した。
リーマン・ショック以前の2007年からの平均年収の推移をみると、20歳代が343万円(07年と比べて24万円減)、30歳代は458万円(同43万円減)、40歳代は608万円(同62万円減)、50歳代は754万円(同48万円減)と、5年前よりも大きく減少していることがわかった。なかでも、40歳代の減少幅が大きかった。
年収低下の背景として、同社は「企業の人件費抑制策が影響していると考えられる」としている。年功序列型から成果報酬型への移行や、業務のアウトソーシング化、契約社員や派遣社員の登用などで、比較的影響を受けやすい20歳~30歳代の若手層や、販売・サービス職、アシスタント職などを中心に平均年収が減少している。