「金爆」、紅白下ネタは封印 記者の質問に答えたその理由

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   白組が、2年ぶりに優勝旗「奪還」を果たした。2012年12月31日行われたNHK紅白歌合戦は、31万8625票対35万1942票で白組の勝利となり、通算成績を34勝29敗とした。

   前半の見せ場となったのは、メンバーの樽美酒(だるびっしゅ)研二さんによる「公開露出」予告をめぐり、まさに紅白の台風の目となっていた「金爆」ことゴールデンボンバーだ。

観客席がズラリ白いお面

リハーサル時の「金爆」。下ネタ発言が波紋を広げていた
リハーサル時の「金爆」。下ネタ発言が波紋を広げていた

   舞台裏の待ち時間にはディズニーの着ぐるみと戯れるなど、余裕綽々(しゃくしゃく)といった様子のメンバーら。文字通り日本中(?)が固唾を飲んで見守るなか、舞台ではエアバンドならではの、曲途中で楽器を放り出して踊り出すなどのパフォーマンスを見せた。

   そして曲の終盤、客席にメンバーが降りると、そこにサプライズが。審査員を含めた客席のほとんどが、樽美酒さんの白塗りメイクに模したお面に変身していたのだ。これには「やらかす」ことを期待していたであろうマスコミの記者からも「うわー!」「すごいねー!」と歓声がもれた。

   出演を終えて報道陣の前に姿を見せた樽美酒さんは、「最高でした」とまさに「してやったり」の表情。下ネタ発言について聞かれると、

「事務所の社長が怖いんですよ。(そんなことしたら)殴られちゃうんで」

と煙に巻いた。樽美酒さんばかりが記者に囲まれる状況にメンバーの歌広場淳さんが「何この状況!うらやましすぎる」と口を尖らせる中、樽美酒さんは、

「最高の親孝行になりましたー!」

と上機嫌だった。

「ヨイトマケの唄」には舞台裏も静まりかえる

「ヨイトマケの唄」を披露した美輪明宏さん(写真はリハーサル時)
「ヨイトマケの唄」を披露した美輪明宏さん(写真はリハーサル時)

   後半で注目されたのは、初出場の美輪明宏さんの代表作「ヨイトマケの唄」。SMAPの木村拓哉さんが曲名を紹介すると、暗闇の中から美輪さんが登場。リハーサルと同様の黒髪に黒い衣装といういでたちで、貧しい環境で息子を育て上げた母親に対する思いを約6分間にわたって切々と歌い上げた。

   それまで騒然としていた楽屋ロビーも、この6分間だけは静まりかえるほどだった。

   本番後は、ロビーの神棚に「今年も有り難うございました、という気持ち」で、深々と頭を下げていた。

   なお、J-CASTニュースでは、「紅白歌合戦で『期待外れ』だった出演者」をワンクリック投票で紅組白組とを別々に聞いている。集計結果は、1月2日に紅白の舞台裏と合わせて紹介予定。

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