テレビは今年もたくさんの話題を提供してくれた。人気の番組や視聴率、テレビ局の激しい競争について、J-CAST家の父、母、兄(大学生)、妹(高校生)が語り合った。
「平清盛」が大河の最低を記録
妹:今年、視聴率がよかった番組は?
兄:やっぱりオリンピックだよ。サッカーなでしこのスウェーデン戦が30.2%、アメリカ戦が29.1%。これが五輪中継の視聴率1位と2位だった。
妹:日ごろテレビの批判ばかりしてるけど、スポーツは見るのね。
兄:感動したね。夏はみんなロンドン五輪の話題ばっかりだったなぁ。韓国のサッカー選手が「独島(日本の竹島)は我が領土」とPRしたパフォーマンスには頭に来たけど。
妹:ドラマでは、去年の「家政婦のミタ」みたいな超話題作はなかったね。
母:私はNHKの「梅ちゃん先生」が毎朝楽しみだった。堀北真希の主演で、SMAPが主題歌を歌った。キャストも豪華だった。
妹:大河ドラマ「平清盛」は?
母:初めの何回かは見てたけど、ストーリーとか人物の関係がよく分からないから見なくなっちゃった。
妹:そういえば兵庫県知事が「画面が汚い」って怒ったことが話題になったわね。物語の舞台になる県の知事だから、だいぶ観光客を見込んでいたみたい。
父:大河ドラマは、NHKの看板番組であると同時に、地方自治体の「観光振興」という面があるんだ。知事の仕事の一つは、地元を舞台にした大河ドラマをNHKに作ってもらうことだと聞いたことがある。撮影には協力したのに、という思いがあったのかもしれない。
母:でもほめる人もいたみたい。
父:坂東玉三郎は「セットや美術、物語の背景まで、これほどのことは映画でもできない」と評価していた。見ていると、確かにそうかも、って思わせる作りだった。NHKはスタッフが優秀で予算もあるから凝りすぎちゃうことがあるんだ。最新の歴史学の成果を取り入れようとして猛勉強しちゃう、とか。
兄:視聴率は悪いね。1ケタが続き、大河ドラマの最低視聴率だったらしい。
母:受信料払ってるんだし、家族で見る時間帯だから、面白い番組にしてくれないとね。