長時間のパソコン操作も関連してる?
『パソコン、スマホで筋肉が癒着する!』(グリーン・プレス)の著書があるKIZUカイロプラクティック代表院長の木津直昭氏も、「最近、指がうまく曲がらない、痛む、あるいは反ってしまう、などの症状を訴える人が目立っています」と話す。
「スマホをひんぱんに利用する人は、パソコンも長時間使う人がほとんど。パソコンとスマホはともに手や肩などへの負担が大きく、相乗効果で増加につながっているのでは。問題の小指の『変形』も、スマホだけでなくキーボードの使いすぎなどによる複合的要因の可能性があります」
スマホが怖いのは、端末を握った状態のまま、指先だけで操作できてしまう点だ。この姿勢・動作が長く続くことで、指を伸ばす筋肉と曲げる筋肉のバランスが崩れ、関節の障害や腱鞘炎などを引き起こすリスクがあるという。また肩に力が入りやすく、こりや頭痛、さらにはめまいや吐き気の原因にもなる。木津院長はこうした「スマホ症候群」に注意を呼びかける。
「予防には使用時間をできるだけ短くし、また休憩を挟むこと。ストレッチやエクササイズ、また座り方や持ち方・使い方の工夫も大切です。それでも症状が緩和されない場合は、治療を受けるべきでしょう」