日本マクドナルドが2013年1月4日から、会計が終わってから60秒以内に商品を渡せなかった場合、「ビッグマック」などのハンバーガーと交換できるチケットを渡すキャンペーンを全国で始める。ネット上では「60秒とか無理」「従業員の労働がハードになる」といった声も出ている。実際のところはどうなのか。
フィレオフィッシュのセットは38秒で届いた
キャンペーンは1月4日から31日にかけて、11時から14時までの昼食の時間帯に行われる。全ての商品の注文が対象だ。60秒以内に商品を提供できた際にも、コーヒー無料券を提供する。つまり、キャンペーン期間中は、すべてのお客がコーヒーかハンバーガーの無料券を手にできることになる。
キャンペーンは、すでに六本木ヒルズ店と御堂筋周防町店の2店舗で先行実施されている。記者が実際に六本木ヒルズ店で確認したところ、「60秒以内」が達成できているケースが多いようで、記者を含めて6人連続で「60秒で商品をご提供いたしました。次回ご来店の際には、プレミアムローストコーヒーHOT/ICE(S)を無料でお楽しみください」と書かれたチケットを受け取っていた。7人目になって初めて、ハンバーガーの無料券を受け取るお客を確認できた。このお客はテイクアウトで2~3人分を一度に注文しており、量が多い分だけ準備に時間がかかったようだ。
記者が確認できた限りでは、会計が終わって砂時計がセットされ、商品が出てくるまでにかかる時間は53秒、47秒といった具合で、60秒というリミットには若干の余裕があるケースが多いようだ。店の混雑具合によって待ち時間は変化するとみられるが、記者が注文したフィレオフィッシュのセットは38秒で届いた。
注文を受けてから届くまでの平均時間は75秒
マクドナルドの広報担当者によると、商品が届くまでに60秒を超えることを特に「悪い」と評価している訳ではないとしており、キャンペーンによって従業員への負担が増えることはないとみている。また、キャンペーンの狙いについては「話題作りで集客するため」「回転率をあげるため」などと諸説がささやかれているが、マクドナルドでは、
「出来たての商品をスピーディーに提供する『メイド・フォー・ユー』システムを、砂時計を見ながらゲーム感覚で体験してほしい」
と説明している。
また、会計が終わってから商品が届くまでの平均時間は不明だが、注文を受けてから商品が届くまでは、平均で1分15秒程度かかるという。