「クリぼっちなう」聖夜に相次ぐ ツイートはすべて男という悲しい現実

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   カップルや家族など親しい人と過ごすイメージのクリスマスを、一人で過ごすことを最近のネットでは「クリぼっち」と呼ぶようだ。「クリぼっちなう。なう…(゚´ω`゚) 」「予定が狂ってクリぼっち…」といった風に使われ、2012年12月25日までにツイッターで6000件以上つぶやかれた。

   しかも、ツイートしたのはすべて男性で、富山県民がもっとも多いという解析結果も出た。いったいどうしてなのか。

最もつぶやきが多いのは、富山県民?

   「クリぼっち」とは、クリスマスと1人ぼっちをかけた言葉で、クリスマスを1人で過ごす状況を言う。あるキーワードがどれだけ検索されているかがわかるグーグルトレンドで調べると、ネットでは2011年頃から使われはじめたようだ。2012年12月24日放送のNHKニュースウォッチ9で取り上げられて、一躍有名になった。番組によると、今年は男性の72%、女性の56%が「クリぼっち」だそうだ。

   この放送を受けて、ツイッターでは、「やめてあげて」「こんなダサい呼び方されたら余計恥ずかしくなるだろ」「NHKで『クリぼっち』なる用語を説明している間の 家族が僕に送る視線に傷んだ心を癒す術を知らない」と、「クリぼっち」たちの嘆き節が広がった。そんな中で、ある事実が浮かび上がった。

   Twitterのアクセス解析サービス、TwiTraqで調べると、11月26日から12月25日までの1か月間にツイッターでもっとも多く「クリぼっち」とつぶやいたのは、富山県民だという。2位は茨城、3位は栃木と続く。性別を見ると全て男性で、女性は0%だった。

   もちろん、ツイッターではすべてのツイートに地域の情報がつくわけではないので、この結果の正確さについては疑問が残る。グーグルトレンドでは、「クリぼっち」が多く検索されている地域は、東京だった。

「富山だっせw雪から出てくんな」「うちの県もかなり多かった 死にたい」

   ただ、2ちゃんねるなどのネットでは、「『クリぼっち」ツイートが多い」として名のあがった県民らが悲鳴を上げる事態となった。

「『富山wwww』と思ったらうちの県もかなり多かった 死にたい」(茨城県民)
「恥ずかしい こんなイミフ造語をつぶやいた県民は雪かき10軒分をスコップのみでやるべき」(富山県民)
「富山だっせwwwwwwwww雪から出てくんなよ恥ずかしい」(富山県民)

   それにしても、いったいなぜ、「クリぼっちツイート」が富山に集中したのか。富山市に本社をおく北日本新聞の25日の記事によると、24日は県内で雪が激しく降り、平野部で今年初の積雪を観測したそうだ。空の便が乱れ、車のスリップ事故も相次いだ。最低気温は氷点下1.0になったところもあり、1月下旬~2月上旬並みの寒さ。さらに、翌25日は、「冬型の気圧配置が強まり、終日、雪を伴った暴風が吹くなど大荒れの天気になる恐れ」と予想が出ていた。

   こうしたことの影響で、富山では24日、25日の予定をキャンセルし、やむなく家で「クリぼっち」として過ごした人が多かったのかもしれない。

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