レタス、バジル、サンチュなどが中心
スーパーの店頭に並んだ場合、露地栽培と植物工場の野菜を消費者が区別するのは難しいため、同協会は①収穫時の生菌数②大腸菌の陰性③無農薬栽培④虫の混入がない――ことなどを基準に「植物工場やさい」であることを専門機関を通して認定。共通ブランドのロゴの使用を認める。ロゴの使用は4社でスタートするが、近く7社に増え、来年は20社の認定を目指すという。
植物工場で生産する野菜はレタス、バジル、サンチュなど、水耕栽培できる葉物野菜が中心。果物などの栽培は困難という。消費者に「植物工場やさい」の認知度が高まれば、生産規模の拡大でさらなるコストダウンも期待できる。露地栽培の野菜は天候に左右され、生育しだいで価格が変動するが、植物工場であれば年間を通じて安定した生産が可能で、認知度しだいでは今後とも異業種などからの進出が期待できるという。
植物工場で生産する野菜は、全国の野菜の流通量の5%程度と同協会は説明する。これまでは流通量が少ないうえに、ひと目で植物工場の生産とわからないため、高価格を理由に植物工場の野菜は敬遠されてもおかしくなかった。共通ブランドのロゴマークをつけた野菜がスーパーなどの店頭にどの程度並び、浸透するのか。年明け以降、真価が問われそうだ。