「イクメン」「弁当男子」は出世できないのか 伊藤忠社長「変わった趣味」論が波紋

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男性の育児休業取得者は2%でも「過去最高」

   イクメンに対する岡藤社長の考え方についても、常見氏は疑問を投げかける。日本人男性の家事育児参加の時間は世界的に少ないことで知られているからだ。厚生労働省が2012年7月25日に発表した、2011年度「雇用均等基本調査」によると、育児休業取得者の割合は女性が2010年調査と比較して3.5ポイント上昇して87.8%だが、男性は同1.29ポイント上がったものの2.63%と圧倒的に低い。さらにこの数字が「過去最高」だというから、男性の取得割合がいかに小さいかが分かる。

   男性と女性の性差、それぞれに適した仕事や役割があるという点は常見氏も同意するが、それでも「旧来の価値観で固定化」するのは反対だ。続けて、若者イコール「ダメ」と切ることが、若い世代を苦しめていると批判した。

   ツイッターやインターネット掲示板でも、岡藤社長の主張に反発する意見が多かった。「おっさんになるとどいつもこいつもこう言った似たような説教を始めるよな」と、「いまどきの若者論」にウンザリする人や、海外では男性が弁当を持参するのは当たり前の光景、という指摘もあった。

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