ヤマダ電機がベスト電器の買収完了 国内市場の3割占め、さらなる業界再編も

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アマゾンなどのネット通販が脅威

   確かに家電量販店業界を取り巻く状況は厳しい。2011年7月の地上デジタル放送移行前の特需の反動が続いているためだ。先頃まとまった各社の2012年9月中間決算でも、売上高は軒並み2割程度、前年同期から落ち込んだ。エディオンやベストは最終赤字に陥った。テレビに代わる商材が見い出せないだけでなく、アマゾンなどのネット通販もライバルとして脅威となりつつあり、長いトンネルから抜け出せない印象だ。

   こうした中、ベストを子会社化したヤマダは改めて海外に活路を求める。海外で唯一進出している中国は日本製品の不買運動の影響もあり、現3店体制は維持しつつ、予定していた2店の開店は凍結する。半面、ベストが得意な東南アジアへの展開を拡大する方針だ。

   山田会長は「(海外展開は)今回の(ベストとの)提携の大きなメリット。ベストの強みとヤマダの強みを足せば可能性が大きい。スピードを持って取り組める」と強調する。特にベストがインドネシア、シンガポールで各10店を出店している東南アジアは「勉強させていただく」(山田会長)といい、展開の軸に据える考えだ。

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