121万台のリコール、懲りない三菱自動車「経営体質」なのか?

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「またか、と思わせること避けたい」

   前出のTIWの高田悟氏は、「悪循環もあったのだと思う。過去のリコール隠しの影響が大きかったので、『またか』と思わせてしまうことを避けたいという思いが社内で働いたことは想像がつきます。ただ、チェック態勢が甘かったことは否めません」と話す。

   イメージダウンは避けられそうになく、経営への影響は少なからずありそうだ。三菱自動車は今回のリコールに伴う費用を1台あたり8000円~1万6000円、総額で75億円にのぼると見込んでいる。

   費用は2013年3月期決算で営業費用として計上する方針だが、一方で純利益の見通しが130億円なので、その負担は小さくない。

   さらに、日産自動車との共同で取り組んでいる軽自動車の合弁会社の運営も「ぎくしゃくする可能性もあります」と高田氏は指摘する。

   これまでに、三菱自動車がOEM供給している日産ブランドの「オッティ」と「クリッパー」もリコールの対象になっていた。日産にとっては、とんだとばっちりだ。

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