お笑いコンビ「オリエンタルラジオ」の藤森慎吾さん(29)が、モデルの女性を妊娠させ、中絶費用を支払っていたことで多方面から批判を浴びた。
藤森さんは問題発覚後、ブログやツイッターを更新していない。さらに出演番組もやや減っている印象を受ける。今回の問題が、藤森さんの芸能生活の命取りとなってしまうのだろうか。
「胎児の尊い命が奪われた」フィフィからも批判
「藤森さんが6月に大阪のクラブで知り合ったモデルの女性と、ホテルの部屋で避妊せずに性行為し、その後妊娠が発覚。藤森さんは中絶手術費と慰謝料で計350万円を女性に支払った」
週刊文春がこう報じたのは2012年12月6日だ。藤森さんは5月からTBSアナウンサーの田中みな実さんとの交際を報じられており、「浮気・妊娠・中絶」と一気に3つの悪事が発覚した形となった。
藤森さんは12月10日、会見で「お相手の女性にはきちっと対応させていただいている」と話し、週刊文春の報道を一部認めた。藤森さんのツイッターあてには「最低」「赤ちゃん可哀想…」などの批判が寄せられたほか、エジプト人タレントのフィフィさんもツイッターで「妊娠中絶疑惑を認めた渦中の男性芸人への囲み取材でその話題に触れた途端、報道陣から笑いが…本人もニヤニヤしてる」「男女の身勝手な行為により人工妊娠中絶に至った場合、それは両者の責任であり、誠実に対応しようが否か胎児の尊い命が奪われた事実に変わりは無く、会見でこの話題に触れた際、笑いが起こった事は信じ難い」と糾弾した。
批判を恐れてか、藤森さんは12月4日以来、ツイッター、ブログともに更新していない。
ピンでの出演番組が12月は6本、約8時間
12月13日にはラジオ番組「ナインティナインのオールナイトニッポン」(ニッポン放送系)にゲストとして生出演予定だったが、「大人の事情」として急きょ相方の中田敦彦さんに変更になった。中田さんは番組内で「今後とも、相方ともども頑張って行きたいと思ってますんで、皆さんにも受け入れていただきたいと思ってます」とコメントし、これからも二人三脚で歩んでいくという気持ちを示した。
しかし中田さんの思いとは裏腹に、藤森さんを取り巻く環境は厳しそうだ。
テレビ番組表に掲載された出演者データをもとに人物ごとの出演時間などを記録しているサイト「テレビ出演ランキング」によると、11月に藤森さんが1人で出演した番組数(再放送を除く)は17本、計15時間52分だった。12月は19日時点で6本、計8時間5分となっており、年末で特別番組が増えているにもかかわらずやや少ない印象を受ける。相方の中田さんは出演時間こそ計6時間38分と少ないが、番組数は8本と健闘しており、21日、22日にも出演番組の放送が決まっている。藤森さんの分が悪くなっているように思える。
このまま藤森さんの露出は減ってしまうのだろうか。芸能評論家の肥留間正明さんは「藤森さんにとって致命的な問題になるだろう」と指摘している。
女性や子どもが多く見ているテレビで、「金で女性の妊娠を解決しようとした」ような藤森さんが出て来たら笑えなくなる。見るに耐えないと思う人もいるだろう、とし、「自分がプロデューサーだったら使わない、マネージャーや師匠だったら謹慎させる。そのくらいの大問題だ」と厳しく批判した。
ただしTV局は吉本興業の顔色を伺っているところもあり、現実問題としてそれほど仕事が減るとは思えない。ただ視聴者やスポンサーは厳しい目で見るだろうと話す。「他の芸能人もそういう誠意のない人だと思われてしまうし、芸能界にとって一番恥ずかしいこと。田中アナも早く別れた方がいい」と怒り心頭の様子だった。