NHKの石田研一放送総局長は2012年12月19日の定例会見で、同7日の三陸沖地震に伴う津波警報を受けてアナウンサーが強い口調で避難を呼びかけたことを巡り、視聴者から批判を含む数十件の意見が寄せられたことを明らかにした。
批判の多くは「『東日本大震災を思い出してください』という言葉を聞くとつらくなる」といった内容だったという。これに対し石田放送総局長は「避難を強く訴えるという基本的な考えは変わらないが、具体的な表現はさらに検討を重ねる必要がある。視聴者の反応を分析したい」と述べた。
NHKは東日本大震災を受けて11年11月、避難を呼びかけるアナウンサーの言葉遣いを変更し、命令口調や断定口調での訴えを増やしていた。