「一切が僕の妄想であって欲しいと思います」
そして法律学者のたきもとしげこさんが、マイクロブログ「tumblr」に投稿したこんな文章を引用した。
「その昔、ドイツで社会権について初めて規定した先進的なワイマール憲法が、突然殺され、無効化されたのです。1933年3月23日のことです。その理由は、合法的な選挙によって政権を握ったナチスによって、全権委任法が制定されたことにあります。これは緊急事態の宣言さえすれば、国会での議論を経ることなく、内閣が単独で自由に立法権を行使できるという法律でした。その後、ドイツ国内では様々な非人道的な所業が合法化され、さらには全世界を巻き込んだ前世紀の最終戦争へと発展していったのです。今現在、自民党は憲法「改正」と称する案を公表しました。その『改正』案99条には次のような文言がみられます。『緊急事態の宣言が発せられたときは、法律の定めるところにより、内閣は法律と同一の効力を有する政令を制定することができる(後略)』これはまさに、全権委任法と同じ効果を持つ、恐るべき案です」
後藤さんは「一切が僕の妄想であって欲しいと思います」とした上で、「こういうことを語り合う場合、ボケ!とかカス!とかお花畑!とか、そういう言葉でやり合わないで欲しいと望みます。人格否定なども含めて。そして、無用に他国民を排斥しろと発言する方々については、はっきりとレイシズムだと思うので、やめて下さい」と、政治的な問題について語った時に口汚く批判してくるネットユーザーや、嫌中・嫌韓派を暗に非難した。
ブログを読んだ人からは、後藤さんのツイッターアカウントあてに「ゴッチありがとう。すげーわかりやすい」「自民党は戦争なんてやるはずないと思った人は見て欲しい」「イランや北朝鮮に攻められた時、国防したらナチスですか?」「あなたはもう何ヶ月にもわたって、海保や海自の皆さまが、私達を護る為に命をかけて戦っているのを知っていますか。自衛隊という不安定な位置づけが、どれだけ彼らと家族を不安に陥らせているか、知っていますか?」など賛否両論が寄せられている。